この記事では、ブロック要素とインライン要素の違いやそれぞれの特徴について詳しく解説します。
HTMLとCSSを学び始めたばかりの方にとって、「ブロック要素」と「インライン要素」という言葉は少しイメージの付きづらい言葉かと思います。
しかし、Web制作の現場ではこの概念を理解していないと、思うようなレイアウトを実現することができません。
この記事を参考に、是非「ブロック要素」と「インライン要素」をマスターしましょう。
解説の前に確認
ブロック要素とインライン要素の解説の前に、下記のコードを見てどのようにブラウザに表示されるかイメージができますか？
spanとdivの要素だけが書かれていて、わかりやすいように背景色とテキストをそれぞれ違うものを指定しています。
わかった方は、下の「答え」のアコーディオンを開いて確認してみてください。
<span style="background-color: aqua;">A</span>
<span style="background-color: beige;">B</span>
<span style="background-color: brown;">C</span>
<span style="background-color: violet;">D</span>
<div style="background-color: aqua;">E</div>
<div style="background-color: beige;">F</div>
<span style="background-color: brown;">G</span>
<span style="background-color: violet;">H</span>
<div style="background-color: aqua;">I</div>
<span style="background-color: beige;">J</span>さて、皆さんの予想と答えは同じでしたか？
もし同じでなかった場合は、ブロック要素とインライン要素の概念が曖昧になっていることと思います。
また、初めてブロック要素とインライン要素という言葉を聞いた方は、なぜそのような表示になるのか不思議に感じたかと思います。
この記事を通して、ブロック要素とインライン要素の概念を身につけましょう。
ブロック要素とは？
ブロック要素（block-level elements）は、ページ上で独立した「ブロック」を形成し、他の要素と縦に積み重なる特性を持つ要素です。
ブロック要素は通常、親要素の横幅いっぱいに広がり、新しい行を作成します。
ブロック要素の特徴
新しい行を生成する
ブロック要素はその前後に新しい行を作成します。
これは、ブロック要素が他の要素と縦に積み重なるためです。
例えば、段落（<p>）や見出し（<h1>〜<h6>）はブロック要素であり、これらのタグを使用するたびに新しい行が始まります。
親要素の幅いっぱいに広がる
ブロック要素は通常、親要素の横幅全体に広がります。
そのため、画面幅に応じてサイズが変わります。
他のブロック要素を内包できる
ブロック要素は、他のブロック要素やインライン要素を内包することができます。
例えば、<div>要素は、様々な要素を内包するために頻繁に使われます。
幅と高さを設定可能
ブロック要素は、widthやheightプロパティを使用して明示的に幅と高さを設定することができます。
主なブロック要素
- div
- p
- h1〜h6
- ul
- ol
- li
インライン要素とは？
インライン要素（inline-level elements）は、ページ上でテキストのように横に並ぶ要素です。
インライン要素は、ブロック要素の内部や他のインライン要素の間に配置されますが、新しい行を生成しません。
インライン要素の特徴
新しい行を生成しない
インライン要素は、新しい行を作成せず、他のインライン要素と横に並びます。例えば、リンク（<a>）や強調（<strong>）はインライン要素です。
幅と高さを設定不可
インライン要素は、通常、widthやheightプロパティを設定しても無視されます。これらの要素は、コンテンツのサイズによって幅と高さが自動的に決定されます。
他のインライン要素を内包可能
インライン要素は、他のインライン要素を内包することができますが、ブロック要素を内包することはできません。
親要素の横幅に収まる
インライン要素は、親要素の横幅の範囲内で横に並びます。そのため、親要素の幅に対してあふれることはありません。
主なインライン要素
- a
- img
- span
- input
- select
まとめ
この記事ではブロック要素とインライン要素について解説しました。
それぞれの特徴を理解し適切なタグを使用することで、より美しく、そして使いやすいウェブページを作成することができます。
HTMLとCSSの学習を進める中で、これらの基本的な概念をしっかりと押さえておくことは、今後のスキルアップにも役立ちます。
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